みなさんの体験談

ボーディングスクール留学への決意

ボーディングスクール留学への
決意

山田 哲史(やまだ さとし)様 保護者様
18歳/Year12
研修校:
Le Régent Crans Montana College アカデミックイヤー
滞在形式:
留学期間:
長期

保護者のコメント

小学校1年生の時、雲が流れるのをじっと観察したり、木の葉が揺れるのをじっと見ていたり…はっきり言うとちょっと変わった子、良く言うと感性の鋭い、個性的な息子。私は哲史を、男版トットちゃん、と呼んでいました。
中学進学をひかえた5年生の終わり頃、中学受験するか、公立でもいいが塾に通うか、と話すとそれも拒否。習っていたバイオリンを続けたい、友達とも遊びたい、学校のクラブ活動もしてみたい…やりたい事が沢山あり、時間が足りない…
興味ある事は出来る限り体験させてあげたい、そう思うのが親心ですが日本の教育システムでは塾に通わないと言う選択肢はなかなか勇気がいる事だとは、覚悟していました。そんな時に、ふと、個性的な哲史を見て、スイスに寄宿学校があるのだけれど、この子はそういう所が向いているんじゃないか?と知り合いに言われた事を思い出しました。

スイスの学校に行ってみる?と聞くと「うん!」…と即答。何にも分かっていないけど塾通いから逃げる道を選んだな?…と思いつつもネットでスイスの学校について調べまくりました。
初めは何もわからないまま、1番目にヒットしたエージェントさんにお願いし、11歳の時に、13歳までのプレフルーリに入学しました。授業は英語、日常生活はフランス語で大丈夫かなと思いましたが、学校初日からすぐ馴染み、親の不安をよそに、生き生きと学校生活を送り始めました。
哲史の持つ感性を壊さずに、窮屈でない教育を受けられる環境に置いてあげたいと思っていましたので、大成功でした。

そして13歳までの2年間のびのび就学し、次の学校選び…その時点でレジョンを候補にしていましたが、ジュニア校だけしか開校していなかったため、別の学校に進学する事となりました。その学校は、残念ながら哲史には向いていなかったようで、1年間、ちょっと哲史には厳しい日々だった様です。のびのびと、生き生きと、そう願ってスイスに行かせましたが、また、日本にいた頃と同じ様な詰め込み学習の毎日。
そんな時、日仏文化協会さんと出会い、エージェントをお願いする事になりました。その年にレジョンのシニアが開校。在籍していたマンモス校と違い、1校目のプレフルーリに似た、アットホームな暖かさがやはり息子には向いていると思い、レジョンに転校を決めました。日仏文化協会さんの丁寧な手続きとレジョンの温かい対応でスムーズに転校の手続きがすみました。

レジョンは、クランモンタナと言う高級リゾート地にあります。1500メートルの高地ですが、コンパクトながらに、スーパー、銀行、映画館、ショップ、レストランとなんでも揃っています。日本人は私の知る限り、2人しか住んでいない様ですが、日本食レストランも3件あります。レジョンは街をあげてバックアップされているようで、ホテルの方も、日本レストランの方も息子がレジョンに入る、と言うと、困った事があれば頼っておいで、と言ってくださるような、温かい街です。レジョンは新設校ですので、建物、教室、寮の部屋、音楽室、実験室、冷蔵庫などを備えたスナックルーム、ダイニング…どの部屋も新しく綺麗で、設備が整っていて、驚きました。図書室は広々として、子供達がそこで自習をしたり、イベントルームとして使っているそうです。
寮生活は、シニアの場合寮長家族とチューターが共に暮らし家族の様に生活します。フランス、イタリア、ドバイ、中国、スペイン…色々な国の子が共に生活しています。時々、寮長のお家のキッチンで、国の料理を自分達で作り、ふるまったりするそうです。哲史に料理を教えた事はないのですが楽しみの1つだそうで帰国すると日本食レシピ本などに興味を示す様になりました。
勉強嫌いでしたが、少人数のクラスでしっかり理解出来ているか先生がきちんと把握してくださり、質問にも時間をかけて対応してくれます。また、1日の授業が終わった後も宿題、復習の時間が決められていてチューターが付き添い、分からない場合などは見てくれるそうです。『分からないからやらなかった』がなくなりました。
勉強をする時間はしっかり取り組み遊ぶ時は思い切り遊び、時間の使い方がきっちりされています。塾に通わなくても、勉強も遊びも、スポーツも、趣味にも取り組めます。楽器やバレエ…など、プライベートレッスンもアレンジしてくれます。哲史の場合、バイオリンを続けたいと言うことで、プライベートレッスンをアレンジしてもらっていますが、レッスンとは別に部屋で1人練習しているとそっと聴いていく寮生や、そこ、音が外れているよ、と通りすがりの先生がアドバイスしてくれたりするそうです。先生は担当の教科以外でも音楽が出来たり、スポーツが出来たり…授業だけの先生で終わらない、素晴らしい環境です。

週末は、サバイバル的な経験が出来る、エクスペディションが年間を通してあります。テントを担いで山登り、キャンプ、冬はスキーやクロスカントリー。湖でセーリングやカヌー…エクスペディションの他にも街に買い物に出かけたり、プール、時には近隣の国へのスクールトリップもあります。

スイス留学、それは語学の習得はもちろんですが、他国との違い、色々な国からの生徒がいますので生活環境、宗教、考え方…それらの違いなどを生活の中で、自然に身につけることが出来ると思います。また、外国にいる事で、改めて日本の事を考え、知る機会も多い様です。
日本では経験出来ない事を沢山経験し、自然体でいながらグローバルな感覚を身につけ、羨ましいほどです。
生き生きとした哲史の笑顔を見ているとスイス留学で送り出した事は本当に大正解だと思っています。

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